【タカショー社長インタビュー】4500人規模のガーデン&エクステリアフェアを開催

 リフォーム産業新聞 2018/07/03号よりタカショー 高岡伸夫 社長タカショー 高岡伸夫 社長

パッケージで簡単に空間提案

ガーデン、エクステリア商材メーカーのタカショー(和歌山県海南市)は、7月26、27の両日、東京の東京流通センターで4500人規模の展示会を開催する。テーマは「家と庭の住まい提案」。高岡伸夫社長は「21世紀は庭の時代。フェアでは、家と庭を同時設計したパッケージをリフォーム会社や工務店に提案していく」と語る。

住まいの再構築必要

――いよいよ「タカショーガーデン&エクステリアフェア2018」が開催されます。

 今回のテーマは「家と庭の住まい提案」。最近、市場では住宅メーカーなども家と庭を同時に提案し始めました。箱を売るという姿勢から、庭を付けたら売れるということに気づいてきました。リフォームにおいても、家と庭を同時に設計することを始めなければいけません。

――家と庭を一体として捉える発想ですね。

 私は、敷地の生かし方が重要だと思います。日の当たり方、日陰、風通しなど条件はたくさんあります。住まいの再構築、つまり、今あるスペースをより心地良いものへと価値を上げていく方法は果てしなくあるのです。他の産業では既にそうなっています。例えば消費者は、着る物や食べる物はいくらでも買いますね。カッコよく言うと、自分の価値を上げられるイメージがあるのですが、不思議なことに私たちの分野ではできていません。それを誰かが言わないと始まりません。

――海外では、家と庭の融合は当然だそうですね。

 リビングガーデン、いわゆる中間領域とは、昔の建物でいう庇(ひさし)の下の縁側です。オーストラリアなど海外では、そこに家具を置いて過ごすのが当たり前。日本の現状とは大違いですね。日本における家と庭の在り方を、1度全部再構築することによって私たちの産業が次のステップに上がっていく。これが「家と庭の住まい提案」の大きな考え方です。

屋外の壁紙をPR

――フェアでは具体的にどんな提案をしますか。

 実は今回、集合住宅を再生させるリフォーム提案を行います。最近、相続税対策で賃貸住宅を建てたけど、入居率が低下するなどの現象が社会問題になっていますね。どうしたら少ない投資で再生できるか。ポイントは、当社のエバーアートボードを使ったリフォーム。”屋外の壁紙”ともいえるエバーアートボードを入れると、外観が見事に再生され資産価値も上がります。

タカショー 集合住宅におけるエバアートボードの施工例集合住宅におけるエバアートボードの施工例

――一般住宅のリフォームについてはどうですか。

 庭と家の同時設計パッケージを空間提案します。特にメーンで考えているのは、建築外装とエバーアートボードを使っての、スピード良く仕上げ良く誰でもできるリフォームの提案です。

 外構プランのパッケージデータを入れ込んだCADソフトを使えば、簡単に家と庭のリフォーム提案ができることを
知っていただきたい。今、全国の工務店さんが関心を持ち始めているので、良いチャンスだと思います。

タカショー パッケージで誰でも庭提案が可能にパッケージで誰でも庭提案が可能に

「カタリノ」で外構提案

――アプリ「カタリノ」を使うと、さらに手軽に外構提案ができますね。

 カタリノは、CADソフトを導入していない会社でも採用できます。家の画像にパッケージを貼り付けて施工後のイメージを示せますし、サイズも合わせられます。

――新しいアイテムで注目すべき商材は。

 ガーデン関連では、日本の住宅の軒のような「デザインテラス」を出します。見える部分にはエバーアートボードを使用。新しい「軒のある生活」を提案します。カーヤード(車庫回り)においては、ガレージドアがエバーアートボードでできた「アートスライディングガレージドア」ですね。住宅の景観に合わせてドアの色合わせができます。上にレールがついていて、横にドアパネルを引っ張るので、天井部に負担が掛かりません。