もう失敗しない壁紙提案〈色・柄ミス〉

リフォームセールスマガジン2018年3月号より

パッと目を引く色・柄の壁紙を効果的に使って、空間を演出するアクセントクロス。顧客の好きな色味や柄で勧めると喜ばれる提案になる。しかし、色・柄選びを失敗したために、効果がそれほど出なかった、などの失敗例は多い。『リフォームセールスマガジン』から「色・柄選びのポイント」を紹介する。

色・柄選びを失敗してしまった! せっかく部屋のアクセントになるようにと壁紙を選んだのに、色・柄選びを失敗してしまった!

Point 1 一見派手な色・柄の方が仕上がりにメリハリが出る

サンプルで見るより、実際に張ると色・柄が薄く見えるため、まったくアクセント効果が出ないことも。少し思い切った色や柄を選ぶ。

Point 2 アクセントクロスの分量の目安は20~30%

注意ポイントの大事な1つが、クロスの分量だ。少なすぎたり、多すぎたりすると、効果が出ずバランスが悪くなるので注意しよう。

Point 3 部屋に入った時に目につく場所に張る

置く予定のある家具の位置、色を確認すること。どこがよりよく見えるか、家具との相性がよいかを考慮するのが大切になる。

Point 4 トイレ、洗面所、クロゼット、寝室に提案する

長い時間過ごすリビングより、トイレなどの狭い空間や、クロゼットのように個人的な空間にアクセントクロスを提案しよう。

《失敗事例》

少し思い切った色や柄を提案
アドバンス(愛知県新居浜市) 藤原研吾さん

最近はアクセントクロスを使用する事が増えてきましたが、サンプルで見るよりも、実際に張った方が色や柄が薄く見えます。

以前にアクセントクロスのつもりで張ったクロスが、全くアクセントに見えない事がありました…(泣)アクセントクロスの場合は、少し思い切った色や柄をおすすめしています。


アクセントクロスの効果が半減
桶庄 (愛知県名古屋市) 安江弥加さん

これまで大きな失敗は特にはないのですが、アクセントクロスをあまり濃い色目にされたくないとのご要望だったので、少し薄めの色で施工したら、アクセントクロスとその他クロスの色の差が大きく出ずアクセントクロスの効果が半減してしまったことがあります。

〈施工例1〉

〈施工例1〉クロゼットの中には、居室などで使用できなかったクロスを思い切って使います。自分だけのスペースになるので、派手なクロスを張っても大丈夫。
(アドバンス・愛媛県新居浜市 藤原研吾さん)

〈施工例2〉

〈施工例2〉フローリングや建具の色味に合わせたトーンを持つ壁紙を選ぶ。量産クロスと思えない上質な仕上がり。
(ナカタック・滋賀県守山市 中田あいさん)

〈施工例3〉

〈施工例3〉実際のヘリンボーンは費用が掛かるが、クロスならコストを抑えて少し変わった雰囲気が演出できる。
(アドバンス・愛媛県新居浜市 藤原研吾さん)

〈施工例4〉

〈施工例4〉黄緑の壁紙が小鳥柄の壁紙とマッチし、明るくかわいらしいトイレ空間に。
(MURO・大阪府堺市 岡室妙子さん)