パナソニック・京都市、学生と宅配ボックスの実験を実施

「再配達減らす」プロジェクト

パナソニック(大阪府門真市)は京都市主催の宅配ボックスの実証実験「京(みやこ)の再配達を減らそうプロジェクト」と連携している。

パナソニック 学生のアパートに設置された「COMBO-Maison」学生のアパートに設置された「COMBO-Maison」

同プロジェクトにはパナソニック、京都産業大学のほか、宅配事業者も協力。単身学生が住む京都市内の5カ所106世帯のアパートにパナソニック製のアパート用宅配ボックス「COMBO-Maison(コンボーメゾン)」を39台設置し、京都産業大学内にも公共用宅配ボックスを取り付けた。1月末まで、設置した宅配ボックスの利用実態と再配達抑制効果などを検証していく。

京都市ではこれまで、環境や物流車両に配慮し「歩くまち・京都」を推進するため、宅配便再配達の削減に取り組んできた。

京都市は学生数の割合が日本で最も高く、人口の1割に相当する約15万人の学生がいる。ネット通販等を利用する学生が日中留守でも宅配便を受け取れる同プロジェクトを通じ、「宅配ボックスによる環境負荷削減効果を客観的なデータとしてはっきりさせたい」(パナソニック広報担当者)という。

実証実験の結果については、3月頃の公表を予定している。

パナソニック 京都産業大学内の公共用宅配ボックス京都産業大学内の公共用宅配ボックス

リフォーム産業新聞(2018/01/02発行)43面より