床下地や工法、用途などにより選べる商品が違う「フローリングの種類」
リフォーム産業新聞 2018/05/15 10面より
建材トレンド【フローリングの種類】
色柄や樹種を選ぶ前にニーズに合った適切な床材選びを
フローリングによく使用される樹種柄
フローリングの種類は製法や機能等の違いで様々なものがあるが、基本的には無垢のフローリング「単層フローリング」と、合板などの基材に化粧材を貼り合わせたフローリング「複合フローリング」に分けられる。またフローリングによく使用される樹種は幅広い(写真参照)。オークやチーク・ウォールナット・チェリーなどが主流だが、最近は国産の木を用いて、日本の樹の味わいを取り入れたフローリングも商品化され、提案の幅が広がっている。
床暖は輻射熱で効率よく、また体に優しく暖をとれるということからニーズが高まっている。
床暖の種類と熱源と工法を確認して、ニーズに合ったフローリングの提案を。
床暖房に使用できるフローリング材
用途・目的に応じたフローリング
《防音フローリング》
直張りタイプの防音フローリングは、「軽量床衝撃音」の緩和に効果がある。ドスンという「重量床衝撃音」はコンクリートスラブの厚みなどの影響が大きい。
《ペット対応フローリング》
滑りにくい床、汚れがしみこみにくい床、ひっかき傷に強い床、汚れを落としやすい床など、ペット対応のフローリング。
《水まわりに強いフローリング》
汚れがつきにくく落としやすい、水がしみこみにくいフローリング。特にトイレには継ぎ目の少ないフローリングがお勧めだ。
《土足対応WPCフローリング》
木の細胞に樹脂を加えた凹みに強いタイプのフローリング。車椅子にも対応し、タイヤ汚れも落としやすい。
《リフォーム用上貼りタイプ》
工期も費用も抑えたい。そんな時には既存床の上に貼り重ねるだけのフローリングもお勧めだ。既存の床が平滑で下地が傷んでいないことが条件。1.5ミリ厚、3ミリ厚、6ミリ厚と薄いが車椅子にも対応し、WAXも不要。ペット対応など機能性も高いものも多い。