エアコンのインテリア性高める新サービス ダイキンとサンゲツが共同開発

新建ハウジング2019年5月29日出典

木目を中心に、石目、和紙、塗り壁、レザーなど家具や建材に多く採用される質感10種類がそろう

ダイキン工業(大阪市)は、同社製エアコン「リソラ」の室内機正面パネルを好みの色にカスタマイズできる有料オプションサービス「カスタムスタイル」のデザインを拡充する。サンゲツ(名古屋市)と共同で、木目や大理石、レザーなどの質感を生かしたパネルを開発。6月1日から提供を開始する。ハウスメーカーや工務店などの施工事業者経由での受注生産で、インテリアコーディネーターなどが提案するインテリア商材のひとつとして展開していく。

リソラは、スリムな筐体や豊富な色展開などデザイン性を特徴としたエアコンで、2018年3月の発売からの販売台数は約5万台。デザイン面を重視して購入した人が35%を占め、3分の1が白色以外の色。こうしたニーズを背景に、正面パネルの色をカスタマイズできる有料オプションサービス「カスタムスタイル」を今年4月に開始。標準の7色に加え、600色の塗装が選べるようにした。今回の取り組みで、素材感のある10種類のデザインが加わった。

新デザインでは、サンゲツの粘着剤付き化粧フィルム「リアテック」を真空・圧空形成でパネルに接着する。納期は約3週間で、加工費は4万円(税別)。リアテックを家具や建具などのインテリアに採用することで、室内空間の一体的なコーディネートが可能になる。ウェブ上の専用のシミュレーションシステムで、内装材の色とのバランスなどを確認できる。

新サービスの普及に向け、営業面でも連携していく。ダイキン工業が一般向けのプロモーションを展開していくほか、サンゲツがもつ住宅事業者とのつながりを生かした販促も進める。具体的には、ハウスメーカーや工務店向けに行っているインテリアに関するセミナーなどでコーディネートの一環としてエアコン提案を行うことを推奨していくほか、壁紙の見本帳と合わせて新サービスの提案ツールを提供する。

サンゲツによると、壁紙においてもアクセントカラーを採用するケースが増えており、ライフスタイルに合わせたインテリア提案が求められているという。

壁紙と合わせたコーディネートの例