クリナップ、新キッチン発売

「S.S.」から「セントロ」に切り替え

クリナップ(東京都荒川区)は今月、高価格帯キッチン「CENTRO(セントロ)」の販売を始めた。価格は83万8000円から。同じ価格帯でこれまで販売していたキッチン「S.S.(エスエス)」は3月30日までの受注で生産を終える。高価格帯キッチンを一新することで売上拡大を狙う。

クリナップ 「S.S.との違いを追求した」と佐藤茂社長

「S.S.との違いを追求した」と佐藤茂社長

特徴はデザイン性。例えば扉の種類は「和」テイストが目を引く京友禅柄、見る角度によって微妙にニュアンスが変わる研磨柄のステンレス扉、空間にアクセントとぬくもりを与える天然木突板などラインアップを充実。カラー、柄、材質で36色、6価格帯から選べる。

ワークトップもデザイン性の高い石目や麻の葉柄などのアクリストン(人工大理石)8タイプに、今回新たに陶器のような高級感のあるセラミックの4タイプが加わった。

また、機能性も追求。キッチン中央に立つと調理道具の7割に手が届く仕様。引き出しはオーストリアのブルム社製の最上位レールを採用し滑らかなスライドを実現。

佐藤茂社長は「今までの『S.S.』と何が違うのかを追求した。これほどやり直しを命じた商品はない。社員の中にはクリナップらしくないという人もいたが、私は一目見てこれでいこうと思った。感動した」と語った。

同社は中間決算時点で前年比、減収減益と苦戦。新キッチンで業績を拡大したい考えだ。

リフォーム産業新聞(2018/02/13発行)1面より