パナソニックES社、宅配ボックス売れ行き5倍
生産能力の増強も実施
パナソニック エコソリューションズ社(大阪府門真市)の宅配ボックスの売れ行きが好調だ。販売台数は、2015年度から16年度にかけて倍増、17年度はそこからさらに5倍に伸びる見込みだ。
集合住宅用も好調
背景にあるのはネット通販の増加や再配達問題。需要が急増している。
同社では、宅配ボックスの需要増加を恒常的なものと判断。生産ラインを追加するなどして、2015年度比の5倍ほどに生産能力を増強した。今後も生産効率の改善を進めることで、さらなる生産力アップを図る。
現在、同社が注目しているのは、住戸数6~8戸程度のアパートでのニーズ拡大だ。それを見越して、昨年6月には集合住宅用の宅配ボックス「COMBO-Maison(コンボ-メゾン)」をラインアップに追加した。同商品には、当初の予想を大きく超える注文が来ているという。
「Eコマースが減少することはないでしょうし、共働きもますます増えていきます。加えて、再配達を減らすことは、CO2削減や働き方改革といった国の方針にもマッチしています。様々な状況が追い風となっており、宅配ボックスの市場はまだまだ拡大するとみられます。ユーザーにも宅配業者にも優しい宅配ボックスの普及に今後も努めたい」(収納商品企画課・高橋弘喜課長)
リフォーム産業新聞(2018/02/06発行)1面より